南海トラフ地震を自分ごとに

8日、南海トラフに含まれる日向灘でマグニチュード7.1の地震がありました。気象庁は2019年の運用開始以降初めて「南海トラフ地震臨時情報『巨大地震注意』」を発表し、地震発生から1週間ほどは最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。この情報に接し、一体どう備えればいいのか、多くの方が戸惑いと不安を感じているのではないでしょうか。

多摩市は沿岸の自治体ではありませんが、ご家族やご親戚が南海トラフの地域にいらっしゃる方も多いでしょうから、もしもの際の連絡のとり方や多摩市内に避難してきた際の宿泊、移動手段など考え出すときりがありません。物資の停滞を想像すれば、市の備蓄も本当に今の状況で大丈夫なのかと気になります。

9月議会では予算決算特別委員会が開かれます。昨年度の決算を通じて、想定外の事態を前提とした市の備えを質しますが、現時点では、市民が外出を控えるほどの猛暑とコロナ感染症の流行も併せて考えておかなければなりません。また、市は市民に対しても、備蓄品や家族間での決めごとなど、改めての「備災」をお願いしておく必要があると思います。