すべての子どもに最良の環境を!

 世界を覆うグローバル化の波は経済格差を生み出し、特に女性や子どもにとって大変厳しい状況をつくっています。それは決して発展途上国だけの問題ではありません。
 日本の教育予算は先進国の中で最も少なく、長い間教育での子ども支援を家計に依存してきたことが、親の収入格差による子どもの教育格差を生む土壌をつくってきました。社会全体が一見豊かになった現在における生活困窮はことさら孤立感を深めています。他の家庭では普通にできることが自分の家庭では許されず、悲しみ、怒り、絶望感を感じている子どもたち一人ひとりに寄り添った支援が求められます。
 多摩市の教育センターに設置された「子どもホットライン」に寄せられた子どもからの相談は2011年で4~5件です。子ども自身が悩みをどこに相談していいか、行き場のない状況が読み取れます。
 子ども自身が気軽に相談できる窓口、親子で過ごせるホッとできる場所、子どもが冒険できる遊び場など、子ども自身の育つ力、伸びる力が存分に発揮できる環境づくりをめざします。