「政治」は暮らしをよくする道具

政治に関心はあるけど自分は関わりたくないとか、政治には興味ないとか。そういう方、少なくないのでは?

 その理由を考えてみました。
きっとその人は、税金を「とられるばかり」で、自分のためにつかわれていないと感じているのではないでしょうか?

それは、そうなのです。
私たちは魔法を使うことができません。暮らしやすい社会にするためには、ルールに則ったやり方で、変えていくしかないのです。そのルールを使ってしくみや制度を変えることが政治なのですが、変わるのには時間がかかります。

 以前、こんなことがありました。

 2016年3月、多摩市議会に「関戸・一ノ宮地域での学童クラブの待機児解消を早急に求める陳情」が、提出されました。

 この陳情、いわゆる要望は、6月議会で趣旨採択されました。つまり議会は、概ね陳情者の言う通りだから改善するように市に申し渡したのです。

 結果、市は、市内のさまざまな小学校の校庭内に学童クラブを新設、増設しました。何人もの議員が、個々には増設すべしと提案していましたが、陳情が出されたことによって議会は話し合い、子どもや保護者のおかれる状況は大きく改善しました。

 しかし陳情者のお子さんは、その頃には既に大きくなっており、陳情者には役に立たなかったのです。

 となると、あんなにエネルギー使ったのに
自分や我が子のためにならなかった、馬鹿ばかしい!と、もしかしたら思ったかもしれません(たとえばのはなし)。

 それでも、確かに社会は動いたのです。あの陳情があったからこそ、次の世代の親子はその恩恵が受けられるのです。どんな苦労があったとも知らずに。

馬鹿ばかしいかもしれないけど確かに必要。
私はそう感じています。だからこそ、ルールを決めていくその場に、市民の暮らし、一人ひとりが私らしく生きたい気持ちを理解しようとしてくれる議員が増えてほしいのです。
もちろん私もそうありたいです。