補正予算と条例提案~納得いく説明を尽くすことの大切さ
昨日は、補正予算と条例の審査がありました。
補正予算は、年度当初の予算に計上しなかったが状況の変化に伴い新たに計上するものです。
今回は●帯状疱疹のワクチンの助成(都補助)●保育園、幼稚園の送迎バスの安全装置●グリーンライブセンターの再オープンのための費用などが計上されました。それぞれ課題はありますが使途ははっきりしています。
一方、質疑からは、「オリンピック・パラリンピックムーブメント推進事業」として計上されたサイクルスポーツ推進事業の業務委託料91万1千円(市)の中身が決まっていないことがわかりました。どう執行するか明確に説明できないのに予算の承認はできません。議会として91万1千円を削除する修正案を出すことにしました。
その内容は、都のスポーツサイクルの事業に多摩市がエントリーしたところ、選ばれないとの情報から、市独自でのバーチャルサイクリング体験の実施を検討し補正予算に計上したが、その後に選ばれることになったというもの。質疑には、せっかくなので相乗効果を狙って両方実施するつもりだとの答弁もあり、税に対する考え方にすら疑問を感じます。議会前にわかっていたなら、今回の補正予算に市費計上すべきではなかったのではないでしょうか。
厳しい指摘を受け、企画財政部長は「いったん取り下げる」、副市長は「ここではこのままで認めてほしい」と混乱した結果、議会が修正案として削除せざるを得なくなったのでした。
都の事業が実施可能とわかったのが議会への議案送付後であり、加えて企画政策部も副市長も知らなったという内部の事情はあったそうですが、たとえ審査直前であっても議会への説明があればと感じました。
もうひとつ、市長からは監査委員の選任議案も提出されました。
改選後の同じ会派に議長、監査という重職が偏在することから質疑したところ、法的に中立であるべき立場は守秘義務によって担保されているとの答弁があり同意しました。意見討論では、議長に対しても、同じ会派であっても監査委員との緊張関係を維持してほしいと要望しました。