合理的配慮とは
多摩市民に久しく愛された旧京王プラザホテル多摩が解体、新施設建設が始まると報じられました。2028年には商業施設、地域貢献施設、分譲マンションを擁する複合施設の開業が予定されており、多摩センターの正面玄関の景色が大きく変わると感じます。
今年7月の中央図書館新設では点字ブロックが駅周辺から図書館まで延伸されましたが、新しい風景とともに合理的配慮のあるユニバーサルデザインの街への進化にも期待したいものです。
さて、ユニバーサルデザインというと、段差や誰でもトイレなどに目を向けがちですが、先日たまたま見た陶製食器は、口に当たる縁のカーブや持ち手に工夫がなされていました。小さな子どもや身体の障がいだけでなく、高齢による機能の衰えなどは誰にでも訪れます。毎日の食事を、少しでも楽に自分で食べたい人々への思いが伝わってきました。
街から段差を無くしトイレが充実したとしても、まだまだ気付かれずにいるつらい思いや不自由さがあるでしょう。誰もが声を出しやすい、そして誰もがその声に 耳を澄ましている、そんな社会に近づけたいものです。