学校に行きたい〜不登校問題の根本的解決とは
委員会や会派で不登校特例校を視察しました。今や不登校は多摩市に限ったことではなく、全国共通の喫緊の課題です。
普通の学校に行けなくなってしまった子どもたちでも通える学校を作ろうと、不登校特例校を設置する自治体が増えています。学校に行けないと言っているのに大丈夫かと心配しましたが、実際には想定以上の応募があり、少ない定員枠によって、入れてもらえない子どもたちが多く存在していました。
それっていったいどういうことなのでしょう。
不登校になった理由は多様でありデリケートです。20人がひとつの教室にいるだけで辛くなる子も少なくありません。ひとりひとりに個別の計画が必要だとの説明をうかがいながら、聞いてるこちらの方が辛くなってきました。
学校に通う子どもたち全てが、少人数で、落ち着いて授業を受けたいはずですし、先生も、ひとりひとりに目配り気配りしたいはずです。
でも、彼ら彼女らは頑張って我慢しているのです。おとなはほとんどの子どもを我慢させているのです。
ひとつの中学校に不登校特例校の定員は40人。通常学校は5倍、10倍いるでしょう。東京都の或いは全国の通常の中学校にメスを入れることが、今、最も求められているのではないでしょうか?
不登校特例校がそうであるように300時間くらい減らし、ゆったりとした、自由度のある、少人数のクラスに全ての通常学校を変えることが、誰ひとり取り残さない公平な解決方法だと改めて感じています。