市民とのキャッチボールはパブコメだけじゃない

 たま広報1220日号は、「パブリックコメント募集!皆さんのご意見を募集します。」と大きく紙面を割いていましたね。一覧で載せてほしいという声は多かったので、市民の皆さんに歓迎されたと感じます。

 さて、多摩市は自治基本条例、つまり自分の住むまちに関心を持って市民がまちづくりに参加することを条例化して推進してきました。ここでいう市民とは子どもも含まれますが、これまで市に意見を寄せた子どもはどのくらいいるでしょう。

 先日、破損していた市内のガードレールにもたれた小学生が、自分が転倒したことを保護者に伝え、その保護者が議員を通じて市に報告したということがありました。

 古いガードレールを総点検すべきという「意見」ではないかもしれませんが、子どもの市民が経験した身近なことを、おとなを通じて市に発信したのは確かです。

 パブリックコメントを市が募集する際には、市民は長い文章、日頃馴染みのない計画案などを読む必要があります。しかし子どや障がいのある方にも参加していただく工夫をどの課も意識しているかといえば、まだまだです。

 こんなことがあった、こんなことが気になると市民が日々感じている声を、常に受け止めて次の施策に反映させる体制を備えていれば、と感じるのは私だけでしょうか。

 これから先、AI 等の力に頼らざるを得ないのなら、そういった姿勢が今よりも一層求められる気がします。