この暑さは当たり前なのか〜蓄熱する街で暮らす私たち
お盆が終わり、何だか少し落ち着いてきた感じがしますね。日も短くなってきたでしょうか。
先日、私に声を掛けて下さった方は、「明日は30度だそうですよ」と話した後に、「30度で涼しいと思えるなんてね」と和やかに続けました。市民の方々はこの猛暑を、夏だから当たり前と受け止めつつあるのかもしれません。しかし、自然相手に所詮無理だと、エアコンだけを頼りに「適応」していると思っていいのでしょうか?
長期的には2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする🟰排出と吸収を拮抗させる(カーボンニュートラル)というパリ協定での世界の約束のもとに、東京都は2030年までにカーボンハーフという目標を掲げています。しかし私たちは、CO2排出量の数字だけに一喜一憂してはいられないと思います。コンクリートで覆い尽くされた街にも、永山駅前にさえずりの森があるように、土に水を吸わせる、風を通す、意識的に木陰を配置するといった発想に立つことが今、必要なのではないでしょうか。猛暑によって地表や建物、街全体が蓄熱する中で、排熱効率を一から見直す意識が求められていると感じます。
もうすぐ始まる9月議会では、多摩市が誇る、企業の「データセンター」を通じて、この暑さ問題について一般質問したいと考えています。