対等な関係で進めるまちづくり

9月議会での一般質問が終わりました。新学期が始まってもなお厳しい残暑が続いていますが、この暑さ、本当に「仕方ない」のでしょうか。地球温暖化が沸騰化とまで言われるようになり、それによってもたらされる異常気象は経験したことのない風水害をもたらしているというのに、都心では地面をコンクリートで覆い、暑いところに熱さを上塗りして自らヒートアイランド化に貢献しています。熱中症が命を脅かすレベルの暑さに対し、気候非常事態宣言をしている多摩市が「仕方ない」で済ませていてよいのか。そんな思いから、データセンターを切り口に企業の排熱を取り上げました。

質問前には所管である環境部と打ち合わせしましたが、「多摩市に建てるな、多摩市から出ていけ」と私が主張するという思い込みが強く、データセンターに多摩市の気候非常事態宣言や温暖化対策に共感していただくコミュニケーションが大切なのだという主旨を理解してもらうのが大変でした。多摩市を選んで進出して下さる法人に、絶対に失礼があってはならない…という気づかいなのでしょうか。

多摩市自治基本条例では、「私たちは、先人の英知とたゆまぬ努力によって発展してきた大切なこのまちを、より暮らしやすくするとともに、次の世代へ引き継ぐために、ともに力をあわせて自ら築いていかなければなりません。」とあります(ともにとは、多摩市と、多摩市で学ぶ人、働く人、企業も含まれています)。対等に相手と向き合い、互いの思いを述べ合い受け止め合う・・・。行政にはそんな姿勢から始めてほしいものです。