おとなの姿が主権者を育む
衆院選が終わって1週間。明日はアメリカの大統領選挙です。
ところで、あちらの報道を見ていると、支持する候補者名を自宅の庭に大きく掲げている様子が映ることがあります。日本でも、お住まいの囲いにポスターを貼っている方はいますが、頼まれて貼っている方がほとんどではないでしょうか。
日本は、子どもが政治的な意思表示をするのは何となくはばかられるし、地域コミュニティの中で政治的な立場を明らかにすれば何となく浮き上がる・・・。自分の意見を表明することについて、当事者側も受け入れる側も、日本とアメリカでは隔たりがあるように感じるのです。特に、積極的に政治に参加し支持を表明することに、日本はまだまだ不寛容と言えるのではないでしょうか。
しかしおとなのその姿勢は、どうしても子どもに伝わります。周りを気遣ったり空気を読むことは日本人の美徳だという見方もあるようですが、異なる意見を言う、受け止める、踏み込んで議論する、そんな姿を、私たちおとなはもっと子どもたちに見せて、主権者として育んでいく必要があるのではないでしょうか。