多摩市の子どもの皆さん、声を聞かせて下さい。
3月議会の休会日だった先日、電車で楽しい光景を目にしました。学校帰りと思しき小学生2人が、駅で1人が降りると、電車が走り出すまで互いに「バイバイ、あしたね!」と大声で手を振っています。
全力で別れを惜しむ光景が微笑ましいだけに、何が起きるかわからない今を生きている彼らの姿に、思わずはっとしました。
さて月曜から、5日間にわたる2025年度の多摩市の予算審査(予算決算特別委員会)が始まります。私にとっての目下の問題は、何と言っても子どもたちの暑さ対策です。
多摩市では、学童保育の待機を減らすために放課後子ども教室を増やす予定ですが、小学校の体育館には空調がありません。蒸し風呂のようになる体育館の利用者は子どもたち。
政府は、こども基本法第11条で、自治体施策への子どもの声の聴取と反映を求めていますが、年々厳しさを増す猛暑の通学、学校生活について、市は子どもの声をどう聞いて新年度予算に反映したのか気になります。
「こどもまんなか」と掲げる一方で、実際はドーナツのように、真ん中の子ども抜きに子どもに関することを決めるなら、阿部市長は何のために、子ども・若者の権利を保障する条例を制定したのでしょう。
ただ、議会もまた、今を生きる子どもの代弁者になれるように子どもの声を聞く姿勢が求められています。こちらもまだまだですが、胸に刻んで予算審査に臨みます。