露骨な「人口増加政策」と化した「少子化対策」~東京ネット学習会より~

2018年4月4日 16時50分 | カテゴリー: 人権, 女性, 教育

3月31日、明日から4月。多摩の桜はどこも満開でしたね。 都心は少し、散りはじめていました。東京ネット主催の「妊娠適齢期」キャンペーン~嘘と脅しの少子化対策~と題した学習会に参加しました。講師は『文科省/高校「妊活」教材の嘘』を執筆された西山千恵子さんです。

2015年8月、内閣府と文科省は少子化社会対策を教育に導入するとして高校・保健体育の啓発教材「健康な生活を送るために」(平成27年度版)(以下、副教材)を改訂、全国の高校生に配布しました。その妊娠と出産に関する4ページにわたる内容は「医学的・科学的に正しい知識を教える」としながら、「妊娠しやすさのピークは22歳」ほか改ざんデータを掲載するなどして、高校生に早い年齢での妊娠・出産を迫る非科学的なグラフや記述を複数盛り込んだものでした。

西山さんはこの副読本はここかしこに結婚だけが少子化対策と言えないのに、早く結婚して子どもを産み少子化を止めたいという政治的意図が見え隠れしていると指摘。

例えば、妊娠のし易さは22歳であるかのような、22歳を頂点にした出典が不十分なグラフを引用したり、体外受精などの不妊治療数が増えてるグラフなのに、不妊で悩む人が増えてるとして大きな表題にしていたり。高校生に正しい知識をきちんと伝え、学んで考えて欲しいという真っ当な教育副読本とはまるっきりいえないものです。そのことを一つ一つ指摘し、まだ完璧ではないが改訂版では修正がなされたということです。

西山さんからは、このような教材の記述を改めて行く中で、女性が尊重され誰もが自分らしく生きられる豊かな社会にしていきたいとのメッセージが頂けたお話しでした。