予算審査を終えて次へ

　多摩市議会の2024年度予算審査が終わり、市長提出の予算案が可決されました。

　審査の疲れがどっと出た翌日、そうだ、中央図書館でひと休みしよう！という気持ちが湧きました。やはり図書館はそういうところなのだなと改めて実感します。

　図書館に入ると、心地よい静寂が心や体を癒してくれます。本棚にもたれながらなんともいえないひと時を得ました。

　さて。昨日までの予算審査は、連光寺6丁目の里山保全地域の湿地に生息する絶滅危惧種の小さな貝を守るため、上流に設置される農業公園での環境配慮型農法についてや駐車場、管理棟などの整備計画、今後一緒に考える人たちのスキームの構築などについて、ヒリヒリするような攻防戦となりました。

　農地として保全するのが望ましいとの都の考えに従ったと言いますが、地元の皆さんや、いきものの専門家の意見を聞く場もない中で構想が決まるどころか、その構想が示されない段階で予算だけ認めよというのは納得できませんでした。

　立ち止まって、より幅広い市民の理解や賛同を得ましょうと基本設計を先送りする修正案を出しましたが、過半数に届かず否決されました。

　私が疲れた心や体を図書館に癒してもらったように、湿地に生息する希少な貝はその環境でしか生きれないのだと思うと、周辺の土地含め、将来にわたってその環境を守る責任は議会にも あると実感しています。