今年度の中学3年生に向けて

 19日、地域の中学校の卒業式に参列させて頂きました。

 今年卒業の中学生は、小学校最高学年という6年生での生活や卒業式もままならず、中学生になっても期待した伸び伸びした生活は送るには制約もあったでしょう。

 その中学校の最終学年となりコロナが5類となった今年度。受験を控える中で、本格的に部活や行事など精一杯取り組んだ一年だったことを、卒業生たちはお別れの言葉で伝えてくれました。

 さて、多摩市議会3月の定例会は28日に最終日を迎えます。最終日に提案予定の補正予算には、子宮頸がんワクチンの男性摂取の予算があり気になっています。

 過去に副作用が出た人がいたことから、国はしばらく接種を見合わせていましたが、近年は再開され、東京都は中学を卒業したばかりの男子に接種の補助をする考えです。

 成長過程にあり、自分の体質もまだ把握しきれない1516歳の男子に対して、60歳以上の10万人に1人程度しか発症しない肛門がんの予防ワクチン、それも5年程度の予防効果しかないとも言われるワクチンを接種させる意味は何なのでしょう。

 中野区議会では「女子が9価(9種類のウィルスの型に対応する)ワクチンを打つため、4価ワクチンが余っている」といった答弁がありました。

 中学を卒業したばかりの子どもたちは、大人の事情で何をされようとしているのか、おそらく情報は届いていないでしょう。

 阿部市長が必要性や安全性をどんな言葉で彼らに語るのか、質疑し確かめておく必要があります。