6次総と子若条例

 夏ってこんなに長かったかしらと思うほど、残暑なのか、猛暑が続いていますが、気がつくと明日は9月。

 子どもたちも汗をかきかき、この暑い夏と戦いながら、もしかしたらこの先も、この恐ろしい暑さと共に生きなければならないの?私はどうすればいいの?と、まさにSDGsについて考えないわけにいかない夏休みを過ごしたのではないでしょうか?

 そんなこの夏、多摩市は市の最上位計画である6次総合計画の基本構想と基本計画の策定を進めています。この計画はこの先10年間についての計画ですが、言うなれば、今の子どもたちがおとなになりながら共に歩む計画。議会でも特別委員会を設置して、830日と今後は926日、27日に素案に対する質疑を行います。

 その基本計画の中に、多摩市が制定した子ども若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例(以下、子若条例)の周知目標が提示されていますが、10年後の計画の終わりの時点でも30%10年たっても市民の3割しか知らないことを目標にするというのはどういう意味なのでしょう。

 市は「目標の設定は難しい。しかし、だからといって手を抜くつもりはない。重要性は認識している」と答えています。

 しかし、この子若条例は、例えば今、大きく報道されているジャニーズ事務所の性加害の性的自己決定侵害の問題や、ヤングケアラーの子どもの人権の問題、この暑さをどうしたらというSDGSに直結する問題など、子どもが若者となり大人になっていく間に直面、あるいは直面するかもしれない問題を乗り越えようとする時に、力にならなければならないもののはずです。あらゆる機会を通じて、子どもにもおとなにも知らせておかなければならないのです。

 この計画と共におとなになる子どもたちに、この条例の存在が安心になるような周知を、喫緊に取り組むべき課題として頂きたいと思います。