守り抜くために重要なこと

 ハロウィンで大賑わいの多摩センター駅周辺。レンガ坂では自転車と歩行者を分ける実証実験が行われていました。

 ガードレールがあるわけではないので、歩行者の中でもお子さん連れなどは自転車の車線に入ってしまうことも。だからこそ、歩行者優先の原則と、自転車に乗る側が細心の注意を払う必要があると周知するのが、一番重要だと感じました。

 さて同じ土曜日、連光寺の里山保全地域の湿地に、市民の方と足を運びました。駅前にあるさえずりの森とは違い、訪れたことがある市民は限られているのではないでしょうか。

 訪れた日は保全団体の活動日で、この日は陸生貝類の専門家とともにキバサナギガイやミズコハクガイを確認していました。足を運べば活動している人からお話を聞くことができ、同時に、湿地の自然自らが、私たちに多くを語りかけてくれました。

 この湿地は、国の絶滅危惧種である希少な陸生貝類が発見されたことにより保全の指定を受けましたが、仮にそうでなかったとしても、多摩市に多くある公園の緑とは異なる、守り抜けるか私たち大人が試されている、人の手が入ってない自然そのものの姿のように感じました。

 レンガ坂は歩行者優先というわかりやすい構図ですが、ここではどうでしょう。人間優先、いきもの優先、というわかりやすいものではありません。この自然を守ることは、私たち人間の営みがどれだけ譲れるか、許容できるか、試されていると感じました。

 さて、せっかく保全できた素晴らしい場所。広く市民に知らせることから理解を拡げていく必要もあります。

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