市民のために、言うべきことは言える関係を

 多摩市の学校給食にも納入している業者が、国産と偽って外国産の輸入肉を混入していたと報道がありました。多摩市給食には豚肉と鶏肉、ベーコンが使われていたと市のホームページに掲載されています。

 子どもたちをはじめ保護者や市の信頼性を損なう許し難い行為ですが、学校給食の運営を受託している業者の倒産は過去最高を更新していることが気になります。ある日突然、給食が提供されなくなることが現実となっています。子どもたちの給食の安全性はもちろん、継続性を担保するためのコミュニケーションが重要だと感じました。

 さて、今年最後の定例議会が開催されています。私の一般質問は、樹木医でもある市民からの声を取り上げました。

 多摩市の公園はナラ枯れ、マツ枯れに始まり、倒木や枝が落ちてくるなど危険箇所が多過ぎるとのご意見です。自分でも現地を調査し、質疑しました。

 市は、市内を7分割し、3年毎に入札で委託業者を決めています。しかし質問のために要求した資料から、結果的に15年もの間、入札者の多くが同じ業者となっていることが明らかになりました。

 であればその業者は、何年も受託し担当しているエリアの危険箇所をよく知り、市に報告や提案ができるはずです。市はそれに基づき、危険な樹木の対応を計画的に進める予算立てが可能なはずなのです。

 市は毎月報告を受けていると言いますがデータ管理はしておらず、担当職員の手書きのメモしかないでは次の入札、契約によって業者が変わったときに、危険箇所の引き継ぎができません。最小限の経費で最大の効果を求められていることを、市は改めて自覚すべきです。

 造園業者の方々には、台風や大雪の急な要請にも応じていただき、地元企業として大変お世話になっています。そのため、市側の答弁では副市長、担当部長が揃って「この質問により、造園業者の方々は大変悔しい思いをしていると思う」と気遣いを見せました。

 しかし、だからこそ、市はこのような不安を市民に感じさせないように緊張感を持ち、馴れ合いにならない、市民のために互いにしっかりものが言える関係を築かなけれぱならないのではないでしょうか。

 それは、多摩市のみどりを安心して任せられる業者を育成し、多摩市民とみどりとの豊かな関係を育むことにつながると考えるからです。